1月9日は成人の日でした。すでに1ヶ月以上たって、相変わらず間違いだらけの成人式での粗品ばかりになってます。どうしてでしょうか。
今回は間違いばかり目立つ成人式での粗品について、ご紹介します。
目次
そもそも成人式とは
成人式は20歳になったことを祝う場です。しかし、そのような高度成長期のモデルの行事は、いつしか形骸化して、下記のようになっています。
・市長や政治家の選挙対策行事
・同窓会の集まり
であります。これ自体は仕方がない事ですが、本当に20歳になったことを心から喜ぶという行為自体はゼロ又はマイナスであり、成人式自体が無くなっても誰も困らないのが現状でしょう。20歳を祝うという行為自体、何の付加価値も生みませんからね。
・でも楽しい行事は少ないから必要
それでも、20歳の若者であれば、全く違います。
・女性なら可愛い着物の格好ができる唯一の機会
・男性なら、友達とつるむことができる機会&ナンパできる
という夢があり、現実があります。全く付加価値がないかと言えば、そうではなく、それなりに価値は少なからずあります。
役人が選ぶ時点で間違いが起きる
ただし、根本的に間違いがおきやすい原因が、成人式を誰がしているからです。
本来、ユーザー参加なら、20歳にもなれば、いくらでも友達同士で対応できるはずですが、それを全体で管理・運営するのには、やはり大きい組織が必要です。
その組織に、なんと日本で一番融通が利かない組織である役所が対応しているわけです。
結果、ある一定の規則や方法は得意でも、新しい事やニーズを探るなどは全く不得意と言えます。
・どうして間違いが起きるのか?決めるのはなんと!6月です
さて、役所が粗品を選ぶ際、どれだけズレているのかお伝えします。
役所ですから、2つの流れがあります。
・自分で決めないで失敗しない商品を選ぶ
・自分で決めない割に「入札」という行事を行う
となります。
これはどういう点かといえば、成人式に参加する人が、ほしい!と望むものではなく、上司や組織に対して、小さいながらも得点をだし、逆に大きく失敗しない行為を望む流れです。
つまり、お役所仕事そのものの粗品選びになる
ということになります。
その割に、いったん決めたら、それに対して責任を持つのではなく、業者を集めて一番安い所から仕入れます。これは入札であり、税金を使うため当たり前の行動なんですが、参加してわかった点として、
もっと良い粗品を選ぶ提案は全て却下される
という点です。
本来、民間企業であれば、同じ予算内で、もっとも効果が高いものを最終的に選びますが、お役所は、こうした価値観がゼロかマイナスです。
結果、良い・悪いで判断しないで、単に安いか高いかの判断をして決定します。
しかも、それを6月くらいに決定し、1月まで対応させるので、ニーズなんか無視なわけです。
喜んでも出世しない仕組みに問題
成人式を役所がすることは、お伝えしましたが、そもそも、結果がよければ全て良いわけです。しかし、役所が展開している最大のミスとしては、成功しても出世しない点なんです。
本来、民間企業であれば、喜ばれる粗品を展開すれば、しっかりと次回から評価されますが、こうした点が役所では、もともと無いため、毎年、同じ失敗をします。
・満足度調査をしない
年に1回、参加する人は生涯で1回ですが、役所の担当者は違います。
何度も何度も対応するわけですが、こうした意味では、満足度調査など皆無なわけです。
このため、ニーズにあった成人式の粗品より、自分達が失敗しない成人式の粗品を選ぶ傾向が強くなるわけです。
参加した20歳の怒り・悲しみ
こうした事を書くと、「そうだ!そうだ!」と賛同されやすいのですが、極端な例を上げているのではなく、本当にそのとおりであるので悲しいわけです。
一部では素晴らしい粗品も多いですが、ほぼ駄目系が多いのがあるでしょう。
柏の成人式の記念品 これだから柏はダメなんだ pic.twitter.com/TKLlCmaWM8
— 富士問 (@fujimon10291) January 11, 2017
https://twitter.com/te2ya_i1028/status/818782501959147520
春日部市の成人式記念品ほんとシケてる
もっとマトモなのくれよ pic.twitter.com/NVzwQmV2Gq— モリヅカ (@0408_xyz) January 9, 2017
全てが駄目ではありませんが、見ていると、「うーん」これは駄目かもしれないと思うような粗品であるのがわかります。
笑顔が出る粗品選び
どうでしたでしょうか。
成人式なんて、何年前の話であろうかと思ったと思います。
でも、何で間違い選びをしているのかは、けっこうわかりやすくなっていると思います。
組織にしろ担当者にしろ、単なる粗品選びひとつにおいても、優劣がハッキリと分かれますよね。ですから、粗品選びも、しっかりとしないといけないわけです。
やっぱり仕事だからという点で粗品を選ぶと失敗します。逆に誰かに笑顔をしてもらいたいと思えば、けっこうな感じで喜んでもらえるわけです。
しっかりと、粗品選びをしておくと良い結果につながります。
ぜひ、参考にしてください。