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粗品


粗品とは

粗品とは、商業目的や儀礼的な挨拶の場面で、お世話になった人や、これからお世話になる人向けに「これからもよろしくお願いいたします」の意を込めて他人に贈呈する品。

または記念品や参加賞なども「お疲れ様」の意味を込めて粗品を贈ることもある。

粗品の読み方はそしな、そひん。

「粗末」の「粗」の文字をつける意味は日本語の謙遜語の一つで、自分を低くした目線で相手を敬う気持ちを表すことで、本当に粗末な品ではないが、こちらを下にするために「粗末なものです」と卑下していう風習にのっとっています。

粗品の形
 

粗品の概要

粗品は謙譲語を使用して目下の意味を持っていますが、相手に対しては「これを受け取ったことで、今後の取引において気にかけないで、今まで通りでお願いします」という気遣いも入っています。

実際に粗品と呼ばれるものの中では日用品やちょっとした飲食物などの高価ではない、ちょっとしたものが贈られるので、挨拶的な意味合いとして気軽に渡すことができます。

 

粗品の形状

粗品は一般的には化粧箱、もしくは袋に入った状態に「熨斗紙」を貼り付けたスタイルです。

熨斗紙には「蝶結び」(赤と金(黄色)の水引で蝶結びをしたもの)もしくは「赤棒」(赤で1本横線があるもの)を使用します。

上部には「粗品」の文字を記載して、水引の下には送り主の名前を記入します。

粗品をご挨拶として使用する場合には「ご挨拶」と明記します。

挨拶の時期が年末年始なだ「賀正」、夏だったら「暑中おみまい」でも構わない。

イベントなどの参加賞としては送り主欄にイベント名を記入します。

引越しのご挨拶の場合には、水引は「長く続く」という意味合いがあるので蝶結びを使用します。

製造業は販売業などの商品を取り扱っている企業が贈る粗品には試供品の意味を兼ねて配布する商業戦略もあります。
蝶結び蝶結び熨斗
一般的に用いられます
赤棒赤棒熨斗
蝶結び同様に一般的
7本結い切り結い切り熨斗
粗品に使用してはいけません。

「もう二度とこのようなことが無いように」という意味で紐が切れています。事故や病気などの悪いことが起こった後に使用するものなので用途が違います。
 

粗品の価格帯

価格帯では100円以下のものがとても多い。

逆にそれ売上に貢献やお世話になったという関わりのある場合には粗品を使用しないで贈答品を贈らないと失礼に当たります。

 

品物の例

種類 形状 主な品目
筆記用具単品 名前の印字 ボールペン、シャープペンシル、マジックペン、メモ帳、付箋セット、ノート、クリアファイルなど
日用品消耗品 化粧箱、または市販パッケージに熨斗紙 石けん、洗濯用洗剤、食器用洗剤、クリーナー、ボックスティシュ―、ウエットティシュ―など
アメニティー ビニール袋に熨斗紙 タオル、スポンジ、入浴剤など
食品 販売パッケージに熨斗紙 油、しょうゆ、レトルト食品、菓子など
年末年始 熨斗紙 カレンダー、干支アクセサリーなど
子取り 熨斗はナシ。製品パッケージのまま使用 ちょっとしたおもちゃ、ぬいぐるみなど
路上等での大量配布 広告デザインパッケージ ポケットティシュ―、試供品サンプル
季節 パッケージまたは熨斗紙 扇子、エコカイロ
 

粗品の効果

カレンダーなど長く使用するものはいつも目につくために必要な時に頼りにされやすい。たとえば酒屋・飲食店・仕出し等の配送、水道トラブルなど。

集団販売(たくさんの人を集めて商品販売を行う形式、催眠商法)、訪問販売、保険契約などでは粗品を渡してから商談を始めると消費者の警戒心が弱まることで契約をしやすくなる。

 

関連情報サイト

 

関連名称

ノベルティ、販促品、記念品、景品、参加賞、ご挨拶、手土産、贈答、広告

 

外国語での粗品

言語 粗品 粗品の意味を簡単に説明する場合
英語 Little gift Hospitality gift to be used for the greeting
中国語 小礼品 好客礼品用于问候
韓国語 조품 인사 이용하는 간단한 선물
タイ語 ชำร่วย ของขวัญต้อนรับที่จะใช้สำหรับการทักทาย
ドイツ語 Kleines Geschenk Hospitality Geschenk für die Begrüßung verwendet werden
フランス語 petit cadeau Cadeau d’accueil à utiliser pour l’accueil
イタリア語 piccolo regalo Regalo di ospitalità da utilizzare per il saluto
 

粗品の文化

御多織留(オタオル)について

粗品のタオルに熨斗をまく場合には「粗品」と書かずに「おタオル」と書く場合がとても多い。

しかも「御多織留」という当て字を使い、見た目を格好よく「変体かな」を使用されて書かれることもあります。

当て字の由来は次の3つの単語から成り立っています。
  1. 「御」は通常の丁寧語
  2. 「多」多い
  3. 「織留」繰り返し成功を収める
一般的にタオルを感じにすると「手折る」「倒る」などと縁起の悪い言葉になりますが、

贈り物なので縁起の良い言葉を使用した日本文化ならではのご挨拶の風習です。

 

 

 

2013年5月31日